宝満山は福岡の都市部に位置し 子供から年配者まで多くの登山者が登山する身近な山ですが、山頂まで石段の続くしんどい山です。
特にこの石段は下山時の足、膝、腰への負担が非常に大きく 足を踏み外し転倒する場合もあり、打ちどころが悪ければ大事故につながります。(ほとんどが下山時に事故が発生)
ですが、気をつけていても不慮の事故は起こります。 もし事故が起きた場合どうするべきか?
- 外野がまず落ち着くことです。・・・冷静な判断が事故対応のもっとも重要な事ですが、子供が大ケガをした場合の「親の取り乱し方」は異常なくらい「パニクって」います。 これは子供の親としては当たり前の反応で、いくら周りにいる人間が親に「冷静になれ!」と言っても無理なことです。 まずは周りにいる人間が落ち着いて指示を出せるように心がけます。
- ケガの状況を確認する。・・ケガの状況を確認し「動かせるか?」どうかを判断します。意識があるか?、出血の有無?、骨折しているか?、周りの状況(位置、安静にできるスペースなど)
- とりあえず安静にする、慌てて下山しようなどと思わない事です。・・・安全に安静にできる場所へ移動し怪我の処置をする。出血の場合止血を試みる。絆創膏・包帯・などの救急箱はキャンプセンターと正面登山道の五合目の休憩場所(赤い木の橋手前)2箇所に設置してあります。
- 「119番」に連絡する。※119番に連絡すると最寄りの消防署につながります。(宝満山の管轄は筑紫野消防署が窓口になります。)
- 最初に確認した状況を報告して下さい。 最初に述べたように両親や当事者は基本的にパニック状態にあると思われます。 他人である「あなた」が連絡をとり状況を詳しく述べて下さい。 あとは「消防隊員」の指示に従って下さい。
- 間違っても自分たちの判断で「下山」するような事は避けて下さい。 宝満山の下山道は負傷者を抱えて降りられる道ではありません。2重災害の危険があります。 必ず救急隊員の指示に従って下さい。
- 救急隊員は正面登山道「一の鳥居」登山口から30分程度で駆け上がってきます。意識が無い、出血がひどい場合は直接「救助ヘリ」が飛んできますがそうでない場合は多くの隊員が走って登ってきます。 現地で患者の状態を確認し下山方法を決定します。(下山はヘリコプターを使用することが多い)
1 ・・災害状況の確認
2 ・・消防(119番)へ連絡
基本的にはこの2つで大丈夫です。 その後の経過を当事者に伝え、安心させる事が重要です。
我々登山者は救急隊員・救助隊員などと同じように訓練を受けているわけではありません。 先走りして2重災害を起こさないよう落ち着いて行動する事が肝心です。
救急車の妨げにならないように【内山林道】への違法駐車はご遠慮下さい。お願いします。
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