登山道具の選び方

 今第二の登山ブームと呼ばれています。 そのせいか、書籍店には登山雑誌が相次いで発行され、多くの登山グッツが紙面で紹介されています。 また、登山道具の専門店も増加中ですが、これらで紹介、推薦される登山道具「靴、ザッグ、ポール、ウエアなど」のほとんどはヨーロッパ製品で、高額な物が多すぎます。 登山靴で2万円~3万円程度、ザック25L→1万円~3万円、トレッキング・ポール→2~3万円。 この3点だけで最低でも5万円の出費となります。 これではあまりにも高すぎです。 登山はスキーやスノーボードのように道具を必要とするものではありません。 
「とりあえず、山でも登ってみるか?」と思った初心者にとって、この5万円はあまりにも高い買い物です。
 里山に登るのにこれらの高級品が必要でしょうか? スニーカー一つでも山には登れます。制限などありません。
 もっと気軽に里山登山を楽しんで欲しい、というのがこのブログを立ち上げた最大の理由でした。 
ちなみに私が現在使用している登山道具を紹介しましょう。

 登山靴      → スポルディングのトレッキングシューズ(国産、ミッドカット)・・4600円
 ザック      → サウスフィールド 25L                  ・・3600円
 トレッキングポール→ サウスフィールド                     ・・5300円
 ウエア      → 普段着(Tシャツ+短パン
 ※カッパ(レインウェアー)はもっていません。

 登山道具は高ければ良いと言うものでもありません。 月一程度でしか登山しないのに数万円もの道具を揃えるのは持ったいないと思います。 2万円の登山靴を履いているのにトレッキングポールをもっていないと言う人がいますが、5000円の登山靴に5000円のトレッキングポールを使う方がより効果的だと言う事を知るべきです。 ショップの販売員は高額商品を売りつけようと必死ですが、騙されては行けません。 現在は「円高、ユーロ安」の時代です。ヨーロッパ製品はもっと安くなっても不思議ではありません。 そのショップが良心的なお店かどうかの一つの判断基準となるでしょう。

 雑誌や登山ショップでは靴、ザックの次にレインウェアーを勧めるみたいですが、私は日帰り登山でレインウェアーは必要だとは思いません。 私は今まで登山中に雨に降られた事は一度もありません。 私は神でもなく巨大なてるてる坊主を腰にぶら下げてるわけでもありません。 要は、雨の日には登山しないと心に決めているからです。
 山岳事故の多くは「雨降り」の時に発生しています。 レインウェアーは体が雨に濡れないというだけで、ライフジャケットやヘルメットなど体を守ってくれるものではありません。 山で雨が降れば、沢は川へと変化します。足元も滑りやすくなり、滑落の危険度も増します。鉄砲水にも警戒しなくてはなりません。 
 安全に登山を楽しむためには「雨降りの登山」は避けなければなりません。 商業主義に陥っている登山道具メーカーや登山用品店は「安全な登山」を指導する義務があると思います。 どんなに体が濡れなくても、「山はびしょ濡れ」なのですから。